FPパパの出産・育児とお金の教室
トップ > こどもにまつわるお金 > こどものマネー教育

こどものマネー教育

■ 概要

こどもに正しい金銭感覚をつけさせることは、親の役割のひとつです。これまでは、定期昇給、福利厚生制度や退職金、年金給付など、お金について細かいことは何も考えなくても何とかなりました。しかし、今後は自己責任の時代です。子供の頃から金銭リテラシーを身に付けることが重要です。近年、学校においてもマネー教育が叫ばれるようになりつつありますが、家庭内の教育がまず第一だと思います。

まず、お金については、次の3つのモードがあることを覚える必要があります。

(1)稼ぐ
(2)貯める
(3)使う


実際には、この他に、「もらう」、「与える」がありますが、これは例外的なものです。日本における家庭内のマネー教育では、「稼ぐ」に関する教育が行われていないように思います。私は、ここに重点をおく必要があると考えています。

■ 幼少期の教育

幼少期は「稼ぐ」から身につけます。「稼ぐ」を幼少期にどうやって教えるのか、疑問に感じる人も多いでしょう。本来、「稼ぐ」というのは労働の対価としてお金をもらうことですが、幼少期は、「いいことをすれば、いいことをしてもらえる」ことを覚えれば十分です。

例えば、こんなケース。子供がジュースを欲しいと泣いたとき、どうしますか。ここでジュースを与えてしまうと、ジュースのありがたみがわかりません。泣けばいいと思ってしまいます。私なら、「泣き止んでニコニコしたら、ジュースをあげる」といい、泣き止ませます。

× 泣く→ジュースをもらう→笑う
○ 泣く→笑う→ジュースをもらう


泣き止んだことの対価がジュースなのです。「自分がいいことをすることでもらえた」という感覚をつければ、いいことをするようになりますし、得たものは「何かわからないけどもらえたもの」よりは大切にすることでしょう。( ただし、公共の場など、教育よりも早く泣き止ませないといけないケースなどでは、柔軟な対応が必要です。)

■ 小学生期の教育

小学生になると、本当のお金を持たせ、自分で管理させるのがいいでしょう。「お年玉はお母さんが預かっておくから」ではいけません。

この時期の「稼ぐ」は、お手伝いや学校の成績の対価としてお小遣いを与えるといいでしょう。いわば成果報酬です。「お金でこどもを釣るのか?」という批判もあるでしょうが、ゴールが見えていれば頑張ってくれますし、何より苦労して得たものは大切にするのが普通です。アメリカでは、家庭内バイトでお小遣いをもらうのが当然になっています。

「貯める」も教えるにはいい時期です。そろそろ高価なおもちゃを欲しがってきますから、こつこつと貯めて、どう使うか計画を立てさせるといいでしょう。やはり、目標があると、貯める気にもなります。

「使う」において大事なのは、小遣い帳をつけさせることです。金額を管理するのと同時に、あとで振り返る機会を作ることができるからです。こどものことですから、あとで「こんなもの買わなくてもよかった」と後悔する事もあるでしょう。いや、むしろ、後悔させるのです。それにより、「今度は大事に使おう」と思わせればしめたものです。

■ 中学生期以降の教育

中学生以降については、成果報酬を続けながら、貯める、使うについては、本人に任せるのが一番だと思います。失敗も繰り返しながら、お金の大切さを身に付けていくことができると思います。

本人が興味を示せば、投資信託などリスクのあるものへの投資や、株主優待が充実している銘柄などの株式を、子供名義で持たせて、社会の一員であることの自覚を持たせることもいい手法だと思います。もちろん、ギャンブル的な売買を教える必要はありません。